とうとうバレてしまった『月刊少女野崎くん　13巻〈特装版〉』ネタバレ・感想

あらすじ
高校生の佐倉千代は同級生の野崎梅太郎が好き。
思いきって告白するも、何故かサインを渡されてしまう。
そのサインは少女漫画家夢野咲子のものだった。
千代は美術部であり、その腕を買われなぜか野崎のアシスタントをすることになる。
そんな野崎のアシスタントは全員学校の生徒。
千代は片想いの相手との時間を得るために、アシスタント業務をこなしつづけるのだった―…。

10周年記念で楽しい企画が開催中。
13巻まで続き、アシスタント内で明かされていなかった関係性がバレた巻。

13巻のざっくりと各話の説明

第119号：堀先輩が時間ないかも、からの野崎くんが周りを巻き込みいかに背景を描かなくて済む話を作れるか考える話※野崎くんは背景描けない。自然は物描ける。
第120号：若松くんにまつわるトーン事情。トーンは漫画に使用される柄物の粘着シート。若松くんがよくつけているから気になった鹿島くんがトーンについて見解を述べる。※鹿島くんはトーンが何か知りません。
第121号：野崎くんの家に置いていたみこりんの蔵書（お色気漫画）が堀先輩にバレたため、先輩が所有者を探した結果みこりんがアシスタントしていることがバレる話。
第122号：都さんが遼介くんを探求する話。
第123号：メリバ討論会の話。
第124号：結月ちゃんがローレライだと若松くんにバレる話。
第125号：ローレライの正体がわかった後の若松くんの話。
第126号：調理実習からの千代ちゃんのクラスがどうかしている話。
第127号：鹿島くんの妹・麗ちゃんの友達に男性慣れさせる話。
第128号：漫画家が持ち回りでブログ更新する話。
※連載時と号数が違う（掲載順序が違う）気がします。

バレてなかったのはみこりんと堀先輩なんですけれどね。
正直、今までよくバレなかったな…と思いましたが、バレたことで今後は話の広がりもあるのかな。
実際、堀先輩さっそくみこりんに「演劇部に使うアーチの花描いて！」と頼んでいるし。
みこりんは持ち上げられるとツンデレのデレが発揮されるのでチョロい。
鹿島くんが心配していますが、鹿島くんも十分堀先輩に対してはチョロいですし、堀先輩も鹿島くんに対してはチョロい。
この作品内の人、全員誰かにチョロいんですよね…。

チョロい関係
野崎くん…自分の漫画を誉めてくれる人と担当の剣さん
千代ちゃん…野崎くんと野崎くんの情報を教えてくれる人
みこりん（御子柴）くん…自分を持ち上げてくれる人
鹿島くん…堀先輩
堀先輩…鹿島くん
若松くん…ローレライ（正体は結月ちゃん）
結月ちゃん…恋愛感情以外の好意を示す若松くん（ややこしい）
真由くん…柔道関係

他にもいますが割愛。
13巻まで出ているので登場人物が多くなってきている…。

千代ちゃんのクラスが全体的にどうかしていることも追加されているため、クラスメイトも大変だし。
※千代ちゃんのクラスは糸電話で通話したり、素性を隠し携帯で告白ごっこを壮大に行い誰が一番が競い合ったりしている。
しかも、恐らく全員が千代ちゃんが野崎くんを好きなことを知っているため千代ちゃんのとんでも行動も許容している（でも、野崎くんには言わないため野崎くんは知らない）
その可笑しかった時の内容はこちら。

natuhadukioku.hatenablog.comこの感想を読み返したのですが、コミックスでの収録順番違うのかな。
連載時は麗ちゃんのお友達話はこの前みたいだし（感想を書いていたから気付きましたが、読んだ時は全部ｗｅｂで読んだな～というくらいでした…記憶力）
そして、ここで疑問にあげていた鹿島くんが調理実習で作ったものの行方はコミックス書き下ろし（カバー下）にて答えがありました！

特装版の0巻は公式ブックからの野崎くんの妹の話。
がっつり一冊（84ページ、カラーは漫画を含め18ページ）なので読みごたえもありますし、この展開でも十分続いただろうなと思いました。
ちゃんとこの元となった設定も載っていますし（公式ガイドブック内のページが載ってます）他にも裏設定がたくさん載っているので面白かったです。
鹿島くんに関しては設定されている性格が違い過ぎるので人気具合はどうだったかはわかりませんけれど。
あとはベストコンビとコンビ期待値ランキング（現時点で絡みがない人たちのコンビ）の発表もありました。
あいかわらず、この手の絵になると椿先生はいったいこの作品をどうしたいのかな…？とぼんやりしてしまいますが、イラストは素敵だったので黙ります。

コンビ期待値ランキングはどのコンビもいいな～。
ただ、0巻（特装版）を読みながら千代ちゃんと夢子ちゃんが一緒に出ていたら大変だろうな、と思いました。
どちらもふりきり過ぎる。
千代ちゃんは野崎くん大好き！ストーカー気質万歳。
夢子ちゃんは少女漫画大好き！その設定に向けていろいろ頑張り過ぎる。

今回の特装版は小冊子でカバーもついていて良かった。
特装版は重版決定したので、購入できなかった方はもうしばらくすると手に入りそうです。
予約しないとなかなか手に入らない～という状況は難しいですが、こうやって重版かかるならいいかな。
そうすると「特別感がない」と言われることもありますが、欲しい方に行きわたるのが良いと思っています。
先生の作品を読みたい！
このコラボ商品がどうしても欲しい！
などなどありますが、なるべく本当に欲しい方に届いてほしい。
予約しない方が～と言われますが、タイミングもありますしね。
もちろん、企業側の問題もあるため全てが叶うことは難しい事も承知しています。
今回は良かったね、という話です。

さて14巻発売はまた1年後かな？
でも、ｗｅｂ連載しているのでそれほど空いている感覚がない。
しかも、椿先生は書き下ろしたっぷり派なので（いつも有難うございます）コミックスも購入するしで良いんですよ。
基本関係性だけ把握していたらコメディタッチの4コマなのでどのタイミングからでも読めるのも良い。
アニメの出来も良かったのも嬉しかった。
4コマだから少し足したりはしていましたが、その足し方が素晴らしかった。

楽しめる作品ですし、ｗｅｂで読めるのも良いのでお勧めです。
お気に召したらぜひコミックスも！
描き下ろしもあるのでいいですよ～！！

紙書籍等※背景が黒い方が特装版、白い方が通常版です