漫画雑記

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『九龍ジェネリックロマンス』第50話 感想・ネタバレ

後に生まれた人格は最初を超えるのか?

あらすじ
汪先生とグエンが同じことを言ったことにより機嫌が悪くなったと指摘されるみゆき。
九龍が見える者と見えない者にはある条件があるのではないかと仮説を立てるユウロン。
だが、仮説としては弱くまだ確信が持てない二人。
新情報を入手すべく九龍を調べるというみゆきに対し飲み込まれないようにと願うユウロン。
一方九龍では令子と工藤は揃ってくしゃみをし、誰かが噂しているのかもと話していた。

第49話の感想はこちら

natuhadukioku.hatenablog.com

みゆきちゃんも何も分からず、またジェネリックテラを監視しているユウロンも何も分かって無いという内容でした。
ただ、やはり風水ネタがが続いているのでここが重要なヒントとなるのかな。

ジルコニアンは創るとありましたね。
やっぱりこちらの漢字で正解ー!
造るじゃなく、創るっぽいなぁと思っていたので。

見える者と見えない者に対しいろいろ考えた結果が集団幻覚とか拡張現実でちょっと、それは…と思ったのですが、ジェネリックテラからの電磁波(風水ネタなので気?)によってそうなっている、とかだと結構な力技だな、と思いました。
ただ、こちらはあくまでみゆきちゃんの仮説なので外れている可能性も大きいですけれど。

九龍は死者も同居する街ではあるけれど、死んでいない人もいる。
今回ユウロンや汪先生も九龍にいるのかもしれないと話しているのでここもなんだか微妙なラインですね。
あとグエンさんはみゆきちゃんからあんまり出歩かないでと言われても聞かないくせに、みゆきちゃんに対して過保護発動でみゆきちゃんが九龍の街中をあまり分かってないのも…。
伏線なんだろうけれど、過保護。
みゆきちゃんが九龍を調べ歩いた先に汪先生やユウロンいたらどうしよう。

あと、新キャラの汪先生のところで働く人……コスプレ好きなので容姿隠れてても気にしないでね!という設定でしたが鯨井Bじゃないんですよね?
身長からグエンさんや工藤さんじゃなさそうなんですけれど。
男性と言っていますが、コスプレ好きで隠しているし……。
鯨井Bだと器は令子に渡し、記憶をジルコニアンに埋めたことになりそうですけれど。

蛇沼クリニック健康診断について受信できる人
・九龍に住んでいる人
・生身の人間
という条件からみゆきちゃんが九龍にいる人たちを選別しているのがわかる。
実際、その人が死んでいるかどうかなんて会ったことがなかったらわからないはず。
それなのに健康診断を受けて判別ではなく、受信できるかどうかがわかっているあたりどうなっているんだろう。

楊明の母親・楊麗がいなくなったらしいのですが、すでに亡くなっているとか楊明の整形の秘密とかここに絡んできたらどうしよう。
一番怖いのは楊麗が整形してその中に楊明の記憶が入ることだけど。
母親と喧嘩してほぼ無理心中落ちになりそうなので怖すぎる。
新キャラが楊麗でも怖いけれど…。
楊麗というか、それなら楊明が新キャラで九龍にいるのが楊麗だと怖さが倍増。

みゆきちゃんの弟は亡くなっているし、新キャラに入ることはないはず。
何せ、ここが目的だし。
すでに成長した弟とか…復讐止まるけれどみゆきちゃんがどうにかなりそうなので鯨井B推しで。

非常口のライト問題も伏線のはずですが、どんな伏線なんだろう。
誰かへの合図、とかなのかな。
みゆきちゃんが気にするくらいだから相当磨かれていて灯が強いんでしょうね。

結構謎を明かしてくれたようで、結局は「わからない」というみゆきちゃんの言葉が全てだったあたりまだまだ謎が明かされることは先になりそう。
納得できる理由が用意されているのかな?
そんな疑問を感じましたが、その辺りはユウロンの「感想や考察なんてものはその人個人の願望が入ったものだ」(要約)と言われてしまったことで何も言えなくなりそう。
つらつらと感想やこうなるのかな~なんて書いていますが、仮に結果に納得できないな、と思っても
あくまであなたの願望込みの結果でしょう?そうならないからといって納得できないのはあなたの願望が入っているから
で全部終了しそう。
核心突いた言葉だと思いました。
そうですね、みゆきちゃんとグエンさんの幸せを望んでいるのでそうならなかったら辛いー!と言いそうですし、その結末次第では「え、あれは? え、これは?」と言いだしそうです。
というか、これ、前作『恋は雨上がりのように』への返しなのでは。
最終回で波風が立ち、その後の作者コメントで荒れたから……。
確かに荒れた原因は「読み手側の願望」だっただろうし。
※個人的にはそこも気になりましたがそれ以上に伏線放り投げなのでは?が引っかかったのですが。

今回のユウロンの言葉により今後どんな展開がやってきても「あなたの願望込みの結果にならないからって文句言われても知らない」になったな…と。
元々作品創作というのはそういうもので創造主である作者が絶対なわけです。
ですが、まぁ、それは分かっていてもいろいろ言ってしまうのはやっぱりそれなりの感情が動かされているからなんですよね。
あと、その反対(?)意見に対し作者がいちいち返す必要もないと思っています。
そもそも創る側がいろいろ思い創作物に対し言い、それに対し反発したところで究極「なら見なければいい」になりますし、でもそこで「文句は言うけれど見るよ」というのも勿論ありだと思います。
受け手側というのはあくまで受け手側。
好きだから、気になるからこそ作品のその先を想像しますが答え合わせで大幅に間違っていてもそれはもう仕方ないと受け入れるしかない気がします。
※打ち切りや先生の意思とは違う方向性に無理矢理向けられた場合はまた違うと思います。

こうなると「創造していた内容じゃなかった。実はそういう意味だったの?じゃぁ受け入れられない」も勿論ありです。

色々思うことはありますが、引き続き追いかけたいと思います。


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