漫画雑記

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『九龍ジェネリックロマンス』 44話ネタバレ・感想

後に生まれた人格は最初を超えるのか?

九龍ジェネリックロマンス 眉月じゅん ヤングジャンプコミックス 集英社

 

九龍ジェネリックロマンス』44話ネタバレ・感想

あらすじ

朝の目覚めがなんだか悪くなっている気がする令子。
夢の中なのか、現実なのか。
夢うつつ状態が気になる。
楊明は九龍がおかしくないかと言いだし、以前の地震が関係しているのではないかと持論を展開する。
楊明の持論に頷きつつ、朝が来ない気がすると返す令子。
令子の言葉に驚く楊明だったが、令子は気にせず楊明に窘められる。
そこに「風水が問題」だと言いだす老人が現れる。
何をするにも風水は大事で、気流を乱すものが重要。
令子は例えば大きくそびえ立つ蛇沼クリニックの看板とか、と冗談を言うも老人はそもそもの原因は蛇沼クリニックにある言う。
そして、ジェネリックテラは不穏な音を立てながら浮かび続けている。
一方グエンはタクシーで九龍に向かう。
運転手に本当に行くのかと問われても自分には必要な場所だと言って降りる。
九龍城砦が並んでいるが、次の瞬間崩れたものになり―…。


楊明と仲直りもしたし、さてどうなるのかな?
なかなかジェネリックテラのことも明かされないし、そろそろ…と思っていたのですが、今回一気に来ましたね
扉の文字も「ジェネテラちゃんめ、飲茶しやがって…。」(引用)

ジェネリックテラの怪しい動きと九龍城砦の姿。
そこに住む人とと、住んでいない人では見え方が違うの?
つまり九龍城砦にいられる人とそうでない人の差がそこにあるわけですよね。
ヒントって何があったかな。
後付けが一番きついと思っていますが、どうですか。

推理物で「え、そんな設定知らなかったし、どこにも伏線張って無かった……!」というのって悔しくないですか。
大抵2時間ドラマでは犯人役はすぐわかるようになっていますが、そうじゃない、そうじゃないんですよ。
(2時間ドラマ大好き。ただ配役で分かるのはどうにかすべき点だと思いますが、全て様式美)
眉月先生の前作に結構「あぁー」と思った点からしても、少し怖い……。
あれは後付けじゃなく、何故そこに伏線張ったの?と混乱した案件でしたけど。
私が読み込めなかっただけなのかな……。

そして今回のグエンさんは一体いつのグエンさんなの?
工藤さんは鯨井Bといるし、令子と楊明は仲良くしているし。
ただし、工藤さんといる鯨井Bは全身黒くなっている。
そこにはいない…鯨井B…。
想い出の鯨井B。
本当に工藤さん鯨井Bを引き摺っている……。
仕方ないか、指輪渡そうとしたのに、いなくなるというか自分が殺したとか言ってますからね。

あとひきは「貴方のいる街。貴女のいた街」(引用)

ここから畳みにはいるのかな、と思うとワクワクしますね。
グエンさんは一度みゆきちゃんと離れて何かを仕入れて戻って来た…という展開だといいな
みゆきちゃんが一時の想い出だけで生きていくのは辛すぎる。
それでいいと思って別れたんだろうし、これから面倒なことするつもりな時に大事な人は傍においておけない…。
切ない。
個人的にはみゆきちゃんが幸せにさえなってくれたらいいとずっと言っていますからね。
蛇沼グループを瓦解させたいのか、どうなのか。

あと、風水ネタを入れてきましたが、ジェネリックテラの場所を意味するものなのかな。
中心がジェネリックテラでそこから何があるかにより意味を持つ。
ただ、俯瞰図ってありましたかね…?
蛇沼美容関連の場所とかどうなっているのかわかっていたかな?

あと崩れた建物に住んでいた人は消えているのかな。
そもそも外の世界の人からは崩れて見えるけれど、必要な人にとっては崩れていないというのも…。
楊明の地震の話もそうだし、小黒たちが経験している地震もそうだし。
小黒もそろそろ活躍というか、主役の回があるのだろうと思ってます。
タイムリープ設定来るのかな。
色んな場面で金魚浮いたり地震の描写入れているので時間軸が壊れても平気なところありますしね。
ただ、謎が少しずつ明かされていくのは嬉しいので次回が楽しみです。


6/18に5巻発売!チャイナドレス好きなので毎回カバーが楽しみ。

九龍ジェネリックロマンス 5

眉月 じゅん 集英社 2021年06月18日
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