漫画雑記

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『九龍ジェネリックロマンス』第47話 ネタバレ・感想

後に生まれた人格は最初を超えるのか?

あらすじ

職場に戻った令子はお腹が空いたとカップラーメンを食べる。
それは工藤のものだった。
工藤は令子を見て楽しそうだと言い、そのことで自分は鯨井Bではなく、令子なのだと喜ぶ。
だが、工藤はずっと同じ生活のままだと思い、工藤から見える景色はどんなものなのか知りたいと思う令子。
一方、楊明とグエンは一緒に歩いていた。
楊明は九龍にやってきて半年ほどだと言いながら、おかしな現象として整形前の姿になったことを明かす。
グエンに解決方法を尋ねられると自分で選択することで絶対の自分になれる。
そのことで過去の姿から今の姿に戻ったと話す。
楊明の言葉にグエンは頷き、自分には大切な人がいると言う。
楊明は令子にとって工藤がそうであると言い、本物かどうか工藤に会ってほしいと頼む。
グエンはもとよりそのつもりだと言う。
そして工藤は間違いなく本物だと確信しているが、そのことは楊明に告げない。

 

前回工藤さんは2人目じゃなく、3人目とかなのでは…?
そんなことを思った矢先にグエンさんが「工藤さんは本物」としてしまったので、また闇の中を歩いてる気分です。
全然理解できていない……。
そんな46話の感想はこちら。

natuhadukioku.hatenablog.com

 工藤さんが本物じゃないと31話で言っていたけれど、34話で出た日本での確認の結果九龍にいる方が本物、となったということなの?
そして工藤さんが本物=酷いことと捉えているグエンさん。
本物でいる方が酷い、ということなのかな。

まさか、工藤さんの二人目は鯨井Bと一緒にいる……とかじゃないんですよね?
それは確かに酷いことだけど。

令子は自分でいろいろと選択を繰り返すことで鯨井Bとは違う人間になっている。
あと、九龍の食べ物を食べると二人目が作りやすいとかあるのかな?
その街に溶け込む、文化を飲み込むということに繋がるのかな。
千と千尋の神隠し』的な。
そこのルールを守らないから姿が変わるという視点。
あと、人間の細胞は3ヶ月で変わるという話も加わるのだろうか。
3ヶ月で変わるからその時食べていたもので体が形成されていく、という話です。
グエンさんとみゆきちゃんは徹底して九龍の物を口にしていない。
この九龍ジェネリックロマンスは食事の回が多いし、この辺りが謎ときのヒントだと思うけれど、違うかな?
鯨井Bは頑なに同じものばかりを食べる。
それに習う工藤さんだったけど、令子と知り合い少しだけど令子の勧めるものも食べている。
これは工藤さんにとって鯨井Bへの裏切りに当たるのかもしれない。
工藤さんは徹底的に鯨井Bとの時間を生きようとしているんだな……そう思うと辛い。
そんな工藤さんの前に同じ容姿だけれど、確実に違う人物の令子が現れるんだものね。

この工藤さんを好きになった令子は姿は同じでも、違う人物として工藤さんに好きだと言うのかな。
懐かしさは恋だという鯨井Bを令子に重ねるな、というのは無理だし令子を選ぶということはあるのかな。
令子といたらずっと比べて、懐かしいあの想い出を引き摺るじゃない…。

九龍がもう一度崩壊したら、この世界にいる人達はどうなるんだろう。
すでに周りからは崩壊している姿に見えているわけですし、この空間が何処かと繋がっているということな。

回が進んでも本当にわからないな……。
48話の感想はこちら。

natuhadukioku.hatenablog.com

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