漫画雑記

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『九龍ジェネリックロマンス』41話ネタバレ・感想

後に生まれた人格は最初を超えるのか?

九龍ジェネリックロマンス 眉月じゅん ヤングジャンプコミックス 集英社

あらすじ

収録が終わり帰宅しようとするも本家へ連れて行かれるみゆき。
本家では義父が収録のことと簡単に造ることができるクローンではなくジルコニアンに拘っている事を咎められる。
また、グエンとの付き合いを知っている事を告げられる。
家に戻りグエンに一晩中付き合ってほしいと申し出るみゆき。
いつもと違うと言いつつもみゆきの願いを叶えるグエン。
だが次の日みゆきに別れを切りだされ抗議するもみゆきの意志は固い。
そして愛していると告げてグエンは出て行くのであった―…。

 37~40話までのざっくり感想はこちら※内容を理解していない感がよく出ています。

natuhadukioku.hatenablog.com
今回の重要点

 ・みゆきちゃんは髪を下ろす方が好み

クローンは簡単、ジルコニアンは面倒→クローンは器があるから。器ってパターンがあるから結局似た様な人(生活により表情筋が変わる為同じいえど違って見える)しか出来ないのか…。だから流行りの整形の話も出ていた。
父がヤバそう問題→近親相姦ネタも放りこんでくる※まだ疑惑のみ
痛みは覚えている→愛情表現の仕方がグエンさん切ない!みゆきちゃんの環境も辛い。
付き合ったきっかけ→行きずりで体の相性良かっただけ。そんなわけないってみゆきちゃん見ていたらそんなわけないの分かるのに言ってしまうみゆきちゃん…。グエンさん辛い。
田園の歌詞→40話だけでなく、ここにも通ずる。
今回は辛い→幸せだけを願っている……。


個人的に今までずっと願っていた「みゆきちゃんとグエンさんの二人での幸せ」が早速潰されにかかりましたね。
設定盛り過ぎ案件みゆきちゃんの父登場ですよ(みゆきちゃんは愛人の子。本妻の子は亡くなっている)
あーあーあー、と現れた瞬間から分かる、分かりやす過ぎるほどの父のダーク性!
みゆきちゃんの手をねちねちと触ることから「もしかして…?」といわゆる父息子系近親相姦展開勿論、性的なやつですね)を示唆してくるところとか、もう!盛り過ぎですよ!!
マクギリス(『鉄血のオルフェンス』)のように性的目的プラスなのかどうなのかは不明ですが…。
本当に盛り過ぎじゃないですかね。
でも、盛られれば盛られる程突き落とす時のスピードはつきますからね。
……みゆきちゃんが今までのこと全て捨ててグエンさんの手を取るのか、それとも全てを手に入れた上でグエンさんも当然のように手中に収めるのか。
一番辛いのはグエンさんと別れる選択肢なので……。
みゆきちゃんに幸せになって欲しくてたまらないのでこれが一番辛い。
死にオチ好きじゃないので(それがどれほど必要であり理にかなっていても苦手)頼むから幸せになってほしい。
二人で死ぬことで永遠に幸せというのは……避けてほしい派。
また「死」の扱い方が気になるため、ここの辺りも上手く処理してほしい派。
※勿論作者がその選択が一番だと思って創作していることは分かっています。

40話のカラオケからこの話か……。

「約束はしない。どこへも行けなくなるから。」
(『九龍ジェネリックロマンス』41話、後引きより引用)

 後引き(話の終わりにある一言)にありましたが、カラオケで歌われた

「愛はここにある 君はどこへもいけない」
(『田園』作詞:玉置浩二・須藤晃)

 この歌詞が効いてきますね。

後引きは編集者が考えていると思うのですがしっかりと前回も拾っていて良い。
そして37話のみゆきちゃんとグエンさんとのやりとりも拾っている。

クローンの方が簡単という父とジルコニアンに拘るみゆきちゃん……。
みゆきちゃんは父だけなのか蛇沼全体への復讐なのかは不明だけどここで母親問題とか出てくるのかな?
忠誠を誓う(そう見せている)ために全身に刺青、スプリット舌にしたみゆきちゃん。
グエンさんに唇を噛まれて痛みは忘れないだろ、と言われるみゆきちゃん。
はー……痛みというのは必ずしも肉体だけでなく、精神もあるので過去にみゆきちゃんがどんなことをされて、今こうなのかはわからないけれど……。
ただひらすらに幸せになってほしい……。
これで特盛り過ぎてギブ、となる展開は「グエンさんが裏切っていた」というものです。
これになると抉られ過ぎるので。
「俺を選べよ」とまで言っておいて全部演技なの?はやめてほしい……。
今くらいの盛り方でギリギリです。
母親(だけでなく家族かも)でも鬱内容持ってきそうだけど、盛り過ぎは危険ですよね。
残す可能性が出るじゃないですか。
いけるでしょ!いけませんでした。
この展開多いじゃないですか。
ほら~やっぱり~までがお約束じゃないですか。

……どうかみゆきちゃんが幸せになりますように。
もうこれだけを願っている気がします……。
ジェネリックテラ、そっくり人間問題(クローン、ジルコニアン含め)、境界線の線引きな41話までではそれほど進んでおらず令子ちゃんと工藤さんの関係が進んでいるだけに感じますがタイトルは『九龍ジェネリックロマンス』ですからね。
同じ効能がある(はず)の後から出た薬(人)とのロマンスですからね。
タイトル通りといえば、そう。

田園は1996年発売。
カラオケで歌っているのは何年なのだろう。
実際の九龍城砦は1993~1994年に取り壊し済み。

みゆきちゃんが好きすぎるのがよく分かる感想です。
 42話の感想はこちら。

natuhadukioku.hatenablog.com

 

紙書籍等
九龍ジェネリックロマンス 5

眉月 じゅん 集英社 2021年06月18日
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