漫画雑記

このブログはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

浦沢直樹の漫勉neo『安彦良和』

浦沢直樹の漫勉neo『安彦良和』 NHKEテレ 7月7日(再放送分) 

 

見逃していたため、気付いて良かった。

対談場所は所沢市ところざわサクラタウンでした。
丁度『出没!アド街ック天国』で所沢市特集していて見ました!
荒俣先生がアドバイザーを務めている博物館とか面白そう……。
荒俣先生監修の『荒俣ワンダー秘宝館』が気になる。
眼鏡をかけて他の生き物の視点になってみよう、とか楽しそうだった。
ADOKAWAが作ったポップカルチャーに特化した場所で面白そう。
丁度『幼女戦記』を含むその他作品も合同で『異世界みゅーじあむ』が7/17から予定されていますね。

マンホールにシャアとザクが描かれていて浦沢先生が「絵がマンホールになってこそ」(違うかも。でもそれに近い言葉だった)とか言っていましたが、マンホールって凄いな。
調べたらアムロガンダムバージョンもあるとのこと。

他に誰がいるのかと思って検索したら江口寿史先生の絵が細かすぎてマンホール凄いってなりましたよ。
浦沢先生がなってないのが意外。

安彦先生といえばガンダム、というイメージです。
今回は漫画の制作風景を見ましたがやっぱり絵がとてつもない……。
驚いたのはネームなしでアタリも取らず下描きから入るというやり方なんですね。
テレビの前で何回「凄い」「えぇ?」「え、それでこの仕上がりになるの?!」と言ったことか(怖い)
アニメーターの方は技術が高さが重要だとはいえ、見ると本当にひっくり返りそうになりますね。
浦沢先生も驚いてらっしゃったが、そりゃそうよ…。
俯瞰図もアタリなしなんて信じられない。
しかもネームないんですよ?
原稿用紙を前にしてそこでコマ割り考えて鉛筆で下書きですよ?
どうなっているの……もうこれは描いている量は勿論、それ以上の何かなんだろうと思うとテレビの前であわあわ言うことしかできませんでした(怖い
ちなみに先生たちが「面とり(丸の中に目鼻口などの位置をとるため十字線を入れること)なんてつまらないことはしない」と言っていましたが、私は落書き程度しか描けずともとります。
先生たちの言葉通り「雰囲気、酔ってる」だと思いますが、とりますよ(…)
あとアニメーターは描いてなんぼなので、面とりなどに時間をかければそれだけ単価が下がりますから、無駄な時間は省く!
い、いやそりゃそうでしょうけれど…。
今はデジタル処理ですが、当時はセル画だったから枚数も多いですしね。

それにしても安彦先生はやっぱりアニメーターの自負があるからアクションは描けるぞ!というのも当たり前ですが、凄すぎる。
なんで一発でそこに絵が置けるの……。
あんな構図、なぜアタリなしで描けるの……。
本当に信じられない。
浦沢先生が「存在しているかどうか、実際に見ることで現実になる」(要約)と言っていましたが、本当、信じられない……。

資料も見てなかった気がするけれど(前回の原稿は傍に置いていた)梁とかその他すらすらすら~と描いていて、構造もばっち入っている。
何度描いてらっしゃるかわからないので当然なのかもしれないですが、凄い(語彙力)

あと、ペンを使用せず筆で描いているのも驚いた。
筆で……あの絵を……。
大体1本100円くらいの筆を30枚くらいの原稿なら3本使うと言っていたけれど、穂先だけで描くから当然ダメになったら変えないといけないものね……。
ここで浦沢先生も「自分も筆だけで描いたシーンありますよ」と原稿を見せてくれましたが、こちらも凄かった。
ただ、相性は良さそうだったけど、続けるのは無理となってペンのままにしたとのこと。
安彦先生はそうですか~という感じでしたね。
※ペンは手を置くことができる、力の加減ができるけれど穂先だけを使う筆は常に気を張っていないといけない。

漫画版ガンダムの大量のモビルスーツやコロニーなどはメカニック担当がいると思っていた浦沢先生ですが、いないとのこと……。
アニメだったから基本作画がありますからね、と言っていたけれどいや……あれ筆で描いているの……?
ミリペンで描いてみたものの合わなかったそうでここも筆にしたらしい。
ひょえぇ。
アシスタントもなんだかいなさそうだと思って一応調べたら次男さんがアシスタントしているそうです。
先生の描くスピードが尋常じゃなかったのですが、次男さんはあのスピードについて行けるの?
トーン処理など見られなかったのですが、もしかしてここを担当しているのかな?
贅沢な願いとしては、カラー作業も見たかったです。

来週は柏木ハルコ先生です。

不定期なので新シリーズはいつあるのかわかりませんが、個人的に見たいのは森薫先生です。
森先生も作画がもの凄く早いらしいです。
100人以上の作家を見てきた出版社の社長がぶっちぎりに速いと言うほどですから…(Wikiより)
そろそろ『乙嫁語り』も終わるそうなので、どうですか。
あとは漫勉好きそうな村田雄介先生(イメージ)も見たいです。
ただ、先生は浦沢先生にきゃいきゃいしそう(イメージです)