漫画雑記

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色々感想※6/1『やすお』の感想部分に追記

一度見たら止まらない。
スナック菓子のコピーみたいなこと言いだしますが、『キングダム』そのまま二期に突入です。

 

王賁と蒙恬が出てきました。
そして後宮の話。
二期はコミックスだと17巻から24巻までとのこと。
全39話なので、結構忠実に再現しているのかな?
記憶が曖昧なので、どこまで忠実なのかわからない……。
信と王賁は分かりやすい対立構造ですし、また王賁と蒙恬も同じですね。
あれ、王賁?と思いますがあれだけプライドが高い人物ですしその分努力もしっかりとして真面目だものなぁ。

嬴政の方も母との対立構造がやってきますし、呂不韋だけでなく大変ですね。
それにしても玉璽印を複製されるとか、向ちゃんが何度も嬴政の夜伽に呼ばれるとか後宮問題としては面白いですね。
向ちゃんが何度も呼ばれる時点で皆さん察しているでしょうけれど。
大奥でもそうですが、お手つきはすぐにどこかに隔離しないとまずいよねぇ、と思いつつ「男性禁止」だしなぁ。
隔離しても色んな手を使って刺客がやってくるのに。

一度見るとカッコいい~となってしまって本当、止まらないな。

あとは『モニタリング』の歌SPを見て串田さんにうおおぉとなり、神谷さんにきゃーとなり、小野さんにうわーぉとなりました。
五篠さんはプリキュア見ていないなぁ、と思いましたが曲を聴くと「聴いたことある!」となるあたり、流石経済効果100億円は伊達じゃないですね。
串田さん未だにあの声出せるの凄い……。
もちろん、神谷さんも凄い。

他にも『黒ギャルになったから親友とヤってみた』を見ていますが、5分アニメだし(本編は3分ほど)、とにかくイチャイチャしている。
激しいところ(もちろんナニが)は全部プレミアム版行きなのでカットされているのですが、DVDは二種出すんですね。値段ももちろん違う。
タイトルに釣られて初回放送時にはネットで騒がれていましたね。
BLなのに黒ギャル、とは?
小さな頃の怪我がかなり効いた内容になると思うのですが(怪我が出てきたら「ははーん、あれね」というアレです)連載中なのでどこまで作成するのかな。
全8話と短くて、次回最終回です。

ゴジラS.P』も見ていますが、面白い。
放送分は全話録画してあって、まだ途中なのですが今のところ好み要素満載で嬉しい。
OPかっこよくて、EDは少し明るめ。

ネットで話題の作品
ヤンマガ月刊賞入選&TOP賞
やすお』吉田博嗣
コピーに「SFディストピア漫画」とあり気になって読みました。

comic-days.com

暴力耐性ないとちょっと辛いかも。
精神的にクる。
北斗の拳』や『ケンガンアシュラ』くらいまでいくと平気だけど、日常生活と重ねることができる程度の場合はちょっとためらう派なのですが、面白かった。
こういうグサグサ刺してくる作品も読むのですが、気持ちに余裕ある時の方がいいです。
なので不意打ちをくらうと「面白い、だけど、ひえぇ、面白い」となります。
発想自体なくはないかな、と思ってからの展開が良かった。
※正直これだけ作品があり、さらに作家の数も多くネットという発表の場が増えたによりプロ以外も沢山の作品が生み出されているためネタが被るのは仕方ないと思っています。その先の味付けにかかっていると思っています。

やすお』は結構暴力で精神まで抉ってくるので読後感的にはどうだろう……。
暴力の入れ方も効いている。
苦手な人もいると思いますが、何も刺さらない作品だと受賞にはなりませんしね。

6/1追記。
poison3rdさんの感想を読んでこの作品についてもう一度向き合ってみた。

poison3rd.hatenablog.com
主人公である愛子の性格については物語上必要で、仕方ない。
むしろ共感できるのであれば作品としての魅力はなくなりますし。

その上で姉と彼氏からの愛子への要望については周りの人は愛子を見ているのにも関わらず愛子自身の変化はない。
自分中心で自分は悪くない。
周りが悪いという考えはどうすることもできず、全てに当たり散らかす。
確かにそんな愛子の性格を分かっていて、やすおを渡す姉もどうなんだ、と思いますが姉は変わってほしい、気付いて欲しい。
そんな気持ち(人によっては上から目線、何様と思われそう)だと思うけれど、やっぱり愛子には届かない。
届かない振りをしている、が正しいのかもしれないけれど。

最後の愛子の感情の吐露。
これを見ても「あぁ、愛子も辛いのね」と共感しづらい世界観。
続編があっても愛子が自己中心的な態度を改めているようには思えないところがこの作品の凄さなのかな。

愛子は自身の感情を吐露していますが、平均的ではない人々も言葉にしないだけなので結局何を言っても欺瞞であることには変わりないですね。
「やすおとはなこ」の存在は倫理観的にアウトだろうけれど、便利だし自分がこうなるわけではないしというのが透けて見える。
だからせめて「やすお」や「はなこ」に対し「ありがとう」と感謝の言葉を告げる。
かれらに対し感謝するということを義務化されることで結果的に自分を守っている。

虐げているわけではありません、ちゃんと感謝しています。かれらのおかげで私達は単純労働から解放されています。だから、ありがとう

ありがとう、という言葉が「やすお」や「はなこ」たちのご褒美っていうのも凄い。
どんな感情だろうと、とりあえず「ありがとう」と言えばいいのか、感情まで読みとるのかまでは描かれてないけれど、どうなのかな。
言葉だけでいいんだったら更にどんより感が増しますね。

愛子はやすおに対して感謝を述べない。
やすおに対してご褒美であり必要な言葉である「ありがとう」と言ったら自分が選んだみたい。
自分はこんなこと、選んでない。
平均的な人間をこんな風に扱うこの世界を選んでいない。
その気持ちから愛子自身更に凶暴になっているかもしれないけれど、結局自分の弱さを認めて声をあげることなんて出来なくて、胸の内で謝ったり、夢の中でやすおと対等なんて思ったり。
今後も愛子は今のままなんだろうなぁ、と思ってしまう。
新たな「やすお」や「はなこ」がやってきても、彼氏ができても。
誰かを見下していないと自分を保てない、このやり方以外自我を持てない。

愛子の周りって誰がいるのかわかりませんが、どういう付き合い方をしているのだろう。
彼氏は結局コネが欲しくて付き合った、と言っていますが愛子がもう少し彼氏に優しければ付き合いは継続だったかもしれない。
愛子の見下し方がちょっと「虚勢張っている」と言うにはアレなところもこの作品の重要ポイントなんだろうな。

姉の行動では、修理判断の時にわざわざ他の人がいる前で愛子に対し「たまたま運が良かっただけ」というようなことを言うのがじわじわきますね。
あと、家はよほど力のあるところなんでしょうね。
愛子の「はなこ化」を回避してやすおに対しての行動も問題をなんとか隠せるみたいだし。

とにかく、読んだ後どんな気持ちになろうとも、何かしらのひっかかりをつくる辺りがやっぱり選ばれる作品だろう、と思いました。
愛子が平均的というのは性格関係ないのかな、とか思うと更にこの後味の悪さが増すしますね。
虚勢を張るところ含め「平均的」となるなら、もう怖いとしか言いようがない。
愛子は自身の性格をふつうの人間と言うけれど、そ、そうかな…?
声を出して弱さを認めることができない、までならともかく他の人に酷い言葉を投げつけ更に暴力振るうって……。
どれだけ思っても一線を超えるか否かが犯罪かどうかの線引きですからね。
それを平均とする世界なら、きっと修理され破棄される「やすお」と「はなこ」が多いのでしょうね。

向き合えば向き合う程どんよりしますが、これがやっぱり受賞作なのだろう
次回の作風はどんなものになるのかわかりませんが、なかなか反響が大きい分大変だろうな、と勝手に思っています。